転職すればいいのに

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私は一部上場したばかりのベンチャー企業に新卒で入社し、色々な理由、自らの環境の変化などによってこれまで5社の企業を経験しています。最初のベンチャー企業の風土のせいか転職については前向きな方だと思います。
25年前なので今とは社会環境などもかなり異なりはしますが、転職して即戦力として入社してくる社員は多く、一方でハードな職場でもあったので短期間で退職していく社員、スカウトされて給料もかなりアップして転職していく人もいました。そのような中で新入社員として過ごしていたので転職は普通のことと思うようになっていました。

その後、地元へ戻り市が絡んでいる財団法人の公的機関、派遣社員として製薬会社、コールセンターを経て、父の後を継いだ兄の経営する10人程度の零細企業の製造業。

この10人程度の会社を私は10年程度見てきて、そんなことなら会社を辞めればいいのにと思う人がたまにいる。どう考えても仕事内容があってない人、社長の言うこと・やること全てに反対しないと気が済まなく挙句の果てにはSNSに名前こそ出さないとはいえ、どう考えても自分の勤務している会社の社長の悪口をアップしてしまった人、マイペースの極みのような働き方をしながら給料を上げてほしいとことあるごとに言う人などなど。。。

このような行動をしておきながら、転職をするでもなく現状にとどまる人が多くいます。転職する気がないのであれば、会社にとってプラスになることをすべきだろう。会社が良い方向に向かうよう社長の考えにアドバイスすることは大事ですが、マイナス方向になるようなことばかり言って前へ進まないのは会社全体にとってもマイナスになります。給料が上がらないのであれば、なぜ上がらないのか考えて行動するべきではないでしょうか。それでも上がらないのであれば、自分の能力をきちんと見てくれる会社を自ら求めるべきでしょう。そして自分の考えに合った会社を探す方が良いと私は思います。

よく考えてみると、これはこの会社に限ったことではないのかもしれません。日本ではまだ転職をマイナスと考える人も多いのでしょう。しかし、小さい会社で社長の考えに全く同意できないのであれば悩むことなく転職することをおすすめしたい。それはお互いのためだと思う。SNSにアップしてしまうような問題行動を起こすことは以ての外ですが、他人に悪口を言っている時間が勿体無いし、少ない人数でそのようなことをしていたら会社全体にとっても良いことは何も無い。ただ、社員は会社を辞めることができるが、社長は辞めたくてもやめられない。最近ではパワハラやらなんやらで対象社員に辞めてもらう事も難しい。憎き社長のために長く勤めようと思うのか、自分がリスクを背負って他の会社に行くのが馬鹿らしいと思うのか真実はわからないけれど、合わない人物の下で働くことも精神的にも金銭的にもかなりのリスクとなるのではないでしょうか。それならば潔く前向きに転職活動をした方が良いと私は思います。

日本では誰かの悪口を一緒になって言うことで共感からの仲間意識のようなものができる風潮が少なからずあります。果たして悪口の元ネタは実際の出来事なのだろうか。その人の小さな経験を拡大解釈して大袈裟な悪口話となっていないでしょうか。

私は小さい頃から人に対して感想をもつ時、自分で話して初めて感想を持つようにしています。他人の感想からその人を決めつけないよう気をつけています。実際「あの子変わってる」とか言われている人ほど話してみると面白かったりすることが結構多くあります。それは私自身も世間的には変わっているのかもしれませんが、それならそれで良いと思います。「変わっている」と感想を持った人とは話が合わなかっただけで、私とは話が合う。むしろ「変わっている」とした人との方が私は話が合わないかもしれません。だから、自分で話をしてから自分の感覚でその人を見るようにしています。

自分の基準でどうしても合わないことがあったり合わない人がいる会社にいるということは、1日の大半の時間を過ごすことになる仕事でとても無駄なことではないでしょうか。自分に自信がないから、今の環境を変えるのは嫌だからなど後ろ向きな理由ばかり考えず、自分のスキルを高める方法を考え、自信をつけ、今より良い環境を求め行動すれば良いのではないでしょうか。

悩んでいる時間はない。
新しい環境でやってみる勇気さえ出せば、今より楽しく納得した仕事ができるのではないでしょうか

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